1年を振り返る前に書きたかったこと
ただただ12月は楽しかったなあというのを書きたかっただけです。
僕は根っからのアニメ君なので、改めてこの一年は自身が心から愛する作品やコンテンツのイベントに足を運ぶことを目標にしていました。
ここ数年で僕の心を躍らせてくれている作品がこちら「ACCA13区監察課」という作品です。
昨年に引き続き今年も新作OVAにちなんで朗読劇が開催されるということで、円盤たくさん買って応募した結果、びっくりするくらい神引きしてとてもいい席で観れることになり、最高の気分で当日を待っていました。
「「「「「まあ台風のせいで全部中止になったんですけどね」」」」」
返金されたチケット代が口座に反映された時の僕の気持ち分かってくれますか…
そんな僕の心を癒すかのごとく12月はいくつか好きな作品にまつわるイベントが開催されるではありませんか!!
①ACCA13区監察課 原作者オノ・ナツメ先生サイン会 in 横手市まんが美術館
②からかい上手の高木さん クリスマスイヴイヴイヴライブ
気がつけばチケットが手元に〜
はい!まずオノ・ナツメ先生のサイン会です!
やってきました横手市!極寒!!
普通に朝は氷点下まで行ってて、たまらずたまたま発見したコメダに駆け込んで難を逃れました…
横手市まんが美術館には大々的にオノ・ナツメ展の看板が掲げられており、これからACCAの原作者とお話しできるんだという実感が湧いてきました。
キャラのイラストを描いてくれる間にお話が出来たのですが、僕と先生のサイン会の会話をノーカットでお届けします。
こ「お目にかかれて大変光栄です!こぐぽんといいます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。」
オ「いえいえ!そんなご丁寧に!こちらこそ光栄です。」
こ「順序が逆で申し訳ないのですが、僕はアニメからACCAを知って虜になって、原作を拝読致しました。」
オ「いえいえとんでもない。ありがとうございます!」
こ「ACCAって結構男性中心に描かれるストーリーで男臭いところも多いんですけど、小さい頃に想像してた男のかっこいい姿が描かれていて面白いし、そしてちゃんと大人の汚い部分も対比して描かれているのが心に響きました。」
オ「アハハ笑 好きなキャラクターが悪いことしてたらごめんなさい笑」
こ「いえいえ!僕はもうグロッシュラーが狂おしいくらい好きで」
オ「ありがとうございます〜」
こ「最初はいろんな人からあらぬ誤解を受けるじゃないですか?ぼくもなんやねんコイツと思って読み進めていって最後にめちゃめちゃいい奴ってなった時のギャップで1番好きなキャラになってしまいました。誰よりも自分の区を愛する熱くて心優しい人なのに、不器用なところが愛おしくて…」
オ「そうそう不器用なんですよ〜」
こ「不器用なところはまあ不要なのかもしれませんが笑 そんな大人になれたらな〜って子供の頃思い描いていたかっこいい大人の姿は、大人になった今あらためて見てみてもやっぱりかっこよくて。グロッシュラーみたいに熱い心と優しさを兼ね備えて生きていきたいなと思いました!」
オ「わりとグロッシュラー描いて欲しいという方いらっしゃいますけど、こんなに愛をぶつけて頂いたのは初めてでとても嬉しかったです。ハイっこちらで。」
こ「ありがとうございます!またお目通り出来る日を楽しみにしています!」
オ「こちらこそありがとうございました〜」
頂いたサインがこちらです。デデドンッ!!!
あらためて読み返すと僕は原作者に何を語ってるんだという思いに駆られてしまいますが、オタクの好きも多種多様。グロッシュラーってストーリーの中ではまあ主線からやや外れるといいますか、ここにスポットを当てる人ってなかなかいないとは思うんですよね。
だからあんまり普段作品の会話を仲間たちとしててもしっくりくる返答が得られないことも多く、それゆえに作品のことを一番理解している(なんせ原作者だもの)方からこういう愛のある返答を頂けたのはとても嬉しかったです。このためにオタクやってるんだよみたいな実感が沸々と湧いてきて秋田の寒さなんて吹き飛ばしていました。東京に帰ってきたら気温10℃なんて熱いわとか訳の分からんことを言っていました。満足。
高木さんのライブについて、からかい上手の高木さんはEDで2-3話毎に高木さん(CV高橋李依さん)が懐メロをカバーするという構成で、しかも92年生まれの僕にひたすら刺さる曲が多くEDの度に嬉しい悲鳴をあげていたことが記憶に新しいですね。
今回はOPを担当している大原ゆい子さんと高橋李依さんで合同のライブをやるという形。セットリストはこちらを参照。誤字脱字はご愛嬌で。
https://twitter.com/kogponpr/status/1208707607734546432
最初はドカーンと盛り上がる形で気まぐれロマンティックが披露されましたが、そのあと仕切り直しでアニメ映像とともに大原さんのゼロセンチメートルと言わないけどね。を持ってきたところでもう僕は勝利を確信するくらいこのライブを信用していました。
作品がこれから始まるぞ〜っていう気持ちにしてくれるのがOPの役割だと個人的に思っているので、それをライブの開幕にアニメ映像とともに持ってこれるのはちゃんと作り手側も作品を観ているということだと思うんですよね。
ED曲中心のライブでしたが最後もちゃんと高木さんVer.の言わないけどね。で締めくくっていたのもとても良かったです。
EDはあー今週も楽しかったなー余韻に浸る瞬間だと思っていて、アニメの高木さんの大団円EDとしては高木さんVer.の言わないけどね。だよなと。
全てが全て解釈の一致したライブってそんなにないと思うんですよ。十人十色のアニメに対する解釈と楽しみ方があるから短絡的にならなければ大概の人はどこかしらに、ん?という感情を禁じ得ないもののはずなので、こんなに納得して楽しかったなガハハ!ってウッキウキで帰れるコンテンツに出会えたことが嬉しかったです。
この景色はやっぱり最高だなあ!!!
2期からもう6年も経ってしまったのかと、あんまり期間が空いた気がしなかったのはちょいちょいイベントが開催されていたからでしょうか。
3期は僕の大大大好きな猪熊6段が満を辞して登場するので放送を心待ちにしていた作品の1つでした。坂本真綾さんドンピシャです。選手と母という2つの立場で揺れる元クイーンの葛藤を見事過ぎるくらいに表現して頂いて、着物着ちゃったから授乳出来ないって泣きそうになってるところがやはりアニメでもとても心に響きました(大江母ナイス)。
イベントの感想全然書いてないや()内容は最新話の最速上映、キャストの振り返りトークとゲームコーナー、朗読、99RadioServiceのアコースティックライブ、抽選会。よくある構成ですね。
全体を通して印象的だったのは、こんなリラックスして自由気ままにやってる瀬戸さんを初めて観てほっこりしたことですかね。わりと僕がイベントで見るときは毅然としたイメージだったので笑 このメンバーだからこそリラックスできるところもあるのでしょうが、それゆえにそんな一面を見ることができて良かったなと思いました。
1期からもう8年くらい経つ一方、コンスタントにイベントは開催されていたこともあってキャストの皆さんはもう旧知の仲といった感じでした。3期というよりは1期から全体的に振り返っていろいろ話をしていく形に結果的になったので、あんなシーンあったなとか作品自体が長いからあまり振り返れないところも想起できたので良かったです。
トークがとてもいい感じだと毎回思うのはゲームコーナー要らんよな、もっとトークで色々聞きたいってなりがちですけど、目の前に着物着た瀬戸さんと茅野さんと潘さんがいたらもう取り敢えずなんでも萌え〜で片付けられるから凄い。
朗読は原作準拠でアニメでまだやってないところにアレンジを加えながら披露する形でした(どこをやったかはネタバレ禁止だったはず)。
お3方のマイクの位置が近かったので3人のマイクに向かう姿勢だったりマイクの高さだったり台本の持ち方だったり、野球のピッチャーの投球フォームのように声優さんもそれぞれにやりやすいマイクへの向かい方があるんだなって目の当たりにできたのが面白かったです(瀬戸さん草履脱いでなかった???)。
99RadioServiceのライブコーナーは歴代のOPを順を追って披露していくというもの…だったのですが、
「みなさんこの後出てくるあの人は楽しみにしていましたか??あれ?これは告知されてないやつ?」
みたいなことを孝平さんが仰った後に瀬戸さんが出てきてこの後何が起きるかを察知してしまいました。
「そしていま」(1期ED)だ…
紛れもなく「そしていま」でした。1期の放送時期というとお家でアニメは観るけど現場までは行かないオタク期間に入っていた頃だったので、これ生で聴けるのかぁぁという感動と1期の楽しかった思い出がフラッシュバックして無理になっちゃった。
最後は今期のOPのCOLORFULを会場に配られた歌詞カードを見ながらみんなで歌って終わり。歌詞カードの文字がめっちゃ小さくて孝平さんが見えんよなそれ?みたいなツッコミを入れたら瀬戸さんが見せて〜って前に出てきたので見せて差し上げた。歌詞カードの写真どっかに行ってしまった(いま出先なので撮れない)。確かに小さいからクラップ入れながら見れなくて僕も笑ってました。
もう一度最初から原作を読み直したくなった素敵なイベントでした。
これだけ良いイベントを大量供給されて僕の身体には今コンテンツエネルギーが満ちている。来年も作品を好きだという気持ちを胸に楽しくオタク出来たら良いですね。
鈴木みのり1stライブツアーで感じたこと
4/14(日)の愛知公演を持って、鈴木みのりさんの1stライブツアーは幕を降ろしました。
「FEELING AROUND」「Crosswalk/リワインド」2枚のシングルと、多彩すぎる楽曲の詰まった1stアルバム「見る前に飛べ!」を携えてのツアーです。
自分の色を決めずに沢山の色に挑戦して行きたいという彼女が、バンドスタイルでライブツアーを行うという事で、ただでさえ沢山の色が詰まった楽曲がどういう形で表現されていくんだろうという期待で胸がいっぱいでした。
僕がアルバムの中で思い入れのある曲が「わたしはわたしになりたい」なのですが、この人のようになりたいとは思うけれど、実際にその人にはなれないし私は私だからという気持ちの元に彼女が歌い上げていたこの曲はライブ中盤だったんですけど、ラスサビ歌い終えた後に100%出し切ったかのような感じで脱力してフラっと後ろに下がる姿はなんでこんなに全力注げるんだと思うほどに凄まじいエネルギーが詰まっていました。
バンマスの北川勝利さん作詞作曲の「God Bless You」を始めとするマクロスΔの楽曲も披露されました。フレイアのキャラクターソングとして発表している曲を個人名義のライブで披露する、というのは単純な話ではないですよね。演じた役者さんなら考えることも多いかと思います。
そんな葛藤の中、フレイアは演じたキャラクターでもあるけど仲間だからということで、鈴木みのりらしさを出して歌い上げていくこれらの楽曲は、「鈴木みのり」個人としてのライブを掲げるのに相応しい曲になっていました。
犬フェスの後に書かれたMay'nさんと中島愛さんのブログのことを思い出しました。何年先になるかは分かりませんがJUNNAちゃんとこういう考えになって一緒に歌っている姿を見れたら嬉しいななどと考えてます。
ご興味があれば読んでみてください↓
May'nさんのブログ
https://ameblo.jp/mayn-blog/entry-12437625032.html
中島愛さんのブログ
http://e-stonemusic.com/mamegu/archives/2803
純粋に「楽しい」以外の感情を抱かないライブってやっぱり最強だなという事を考えながら終演を迎えた福岡・東京公演でした。
しかしながらこの土日の大阪・愛知の2公演ではちょっと様子が違いました。
アンコール後のカバー曲は大阪が「マジックナンバー」、愛知が「誓い」、共に坂本真綾さんの楽曲でした。
福岡と東京公演ではアンコール1曲目前後のMCって物販紹介と、色を決めないと公言はしているけれども、じゃあどういうものが声優・歌手としての鈴木みのりらしさなんだろうということを話していました。
一方で以下が愛知公演で坂本真綾さんの「誓い」をカバーした後のMCです(異なっている部分や過不足などあったら申し訳ないです。ご指摘頂けますと幸いです)。大阪もほぼ同様です。
「今でこそこんな素晴らしいスタッフや、かっこいいバンドのメンバーに囲まれてこうして歌うことが出来ていますが、楽しいことや嬉しいことばかりではなくて、辛いことや悲しいことも沢山ありました。
特に私は中学生の頃にはあまりいい思い出がなくて…
見た目のコンプレックスのことについて周囲から言われたり、生徒会をやっていたのですが、目立つ仕事ということもあって有る事無い事噂されたりしました。
そして大きな出来事としては、中学3年生の頃にメニエール病を発症しました。
あまり世間に知られている病気ではないんですけど、めまいが酷くて学校に行けないようになって、修学旅行にも行けませんでした。
他の人は一生懸命やってるのにと先生から責められたりもしました。
周囲にわかってもらえないということが辛くて、家で母と一緒に悔しいねと、涙を流すこともありました。
そんな学校に行けない時に私は坂本真綾さんの曲の歌詞にも着目するようになりました。
誓いもそんな時に歌詞を読んで、強くて優しい、人の気持ちが分かる大人になろうと心に誓いました。
そして症状が回復してまた学校に戻れるようになって、また色々なことをやりたいと思って陸上部にも復帰しました。
文化祭で「誓い」弾き語りをしたいなとも思っていました。
でも文化祭で歌いたいんだったら、陸上部は辞めろと言われて、考えたんですがやっぱり歌いたかったので私は陸上部を離れました。
文化祭で誓いを歌うことができて、結局縁があってまた部活に戻ることはできたのですが、最終的にまた症状に邪魔されて最後までやり遂げることはできなかったんですけどね。」(以下「ちいさなみのり」へのMCにつながります。)
この背景を聞いた後の「マジックナンバー」であったり「誓い」は、流石に胸が痛過ぎてこれまでの楽しいという気持ちだけでは歌っている姿を見ることはできませんでした。
これまでのほとんどが「楽しい」「好き」という部分で表現されてきた彼女の魅力ばかりを見てきた人間としては、そこに根ざすこういった辛く苦しい背景を聞くと、ファンとして寄り添えてなかったこともあったのかなと考えてしまう部分もありました。
まあ知る手段がないのでそこまで考えるのは傲慢というものですが。
一方で彼女がその時懸命に辛い現実と向き合った結果、今こうして100%の「好き」や「楽しい」を僕らに届けてくれているという事実がすごく嬉しかったです。
歌の力ってあらためて凄いなとも思いました。こんなにも人を強く、優しく成長させられるポテンシャルを秘めているものなんだとあらためて感じました。
情緒がぐちゃぐちゃでした。
その苦しみを僕が直接体験したわけではないので完全に痛みを理解して差し上げるのは難しいかと思います。プロなんだからそんなのは甘えだとかいう意見だってこのご時世まだまだあるかもしれません。
でも僕は1人のファンとして、ファンである前に何より1人の人間として、辛い過去を打ち明けてくれた彼女の勇気を讃えると共に、力強い彼女の輝きを今後も観て行きたいなと思いました。
ファンは演者を写し出す鏡とMCで何度も言っていましたが、1点の曇りもなくちゃんと写し出してあげられるようにしっかり鏡を磨いて、僕も人間として成長していかないとですね!
鈴木みのりさん、あらためてツアーお疲れ様でした!ありがとうございました!